TOEICで高得点を取るには、英単語を「覚えるだけ」では不十分です。意味・音・言い換え・コロケーションなど、複数の角度から英単語を捉えることで、はじめて実践力に結びつきます。本記事では、TOEIC対策の授業で学んだ内容をもとに、英単語習得における6つの重要ポイントを解説します。
1. 覚えている単語と覚えていない単語を区別する
単語を効率よく覚えるためには、「すでに知っている単語」と「まだ覚えていない単語」を明確に分けて学習することが重要です。TOEIC頻出語彙を網羅した単語帳を使用し、チェックを入れながら進めると、自分の弱点が可視化され、無駄な復習を避けることができます。
2. 大学受験とは異なる「意味」に注意する
TOEICではビジネスシーンに特化した語義が問われるため、大学受験で覚えた意味とは異なる場合があります。たとえば、「issue」という単語はTOEICでは「発行する」や「問題点」といった意味で使われることが多く、一般的な意味とはやや異なることに注意が必要です。
3. 音声とセットで覚える
単語の「音」を無視して覚えてしまうと、リスニングパートで聞き取ることができません。単語帳には例文音声がついているものを選び、必ず音読とリスニングをセットで行いましょう。特にアクセントやリエゾン(音のつながり)にも意識を向けると効果的です。
4. 言い換え(パラフレーズ)を意識する
TOEICでは「言い換え表現」が頻出します。たとえば、「purchase」は「buy」と同じ意味ですが、文章の中で置き換えられて出題されることがあります。問題を解きながら、同義語・類義語を一緒に覚えていく癖をつけると得点アップに直結します。
5. コロケーションを押さえる
「コロケーション」とは、英単語同士の自然な組み合わせのことです。たとえば、「make a purchase(購入する)」や「affordable prices(手頃な価格)」といった表現は、意味を知らなくてもセットで覚えておくと英文がすっと理解できます。単語単体ではなく「フレーズ単位」で覚えるのがコツです。
6. 品詞のバリエーションも意識する
TOEICには品詞の使い分けを問う問題が多く出題されます。たとえば、「compete(動詞)」には、「competition(名詞)」「competitive(形容詞)」「competitively(副詞)」といった派生語があります。それぞれの使い方を例文とセットで覚えることで、文法問題にも対応できるようになります。
TOEICの語彙対策は、ただ単語の意味を覚えるだけでなく、実践的な使い方や聞き取りまで意識することで、得点力が大きく向上します。次回は「英文法の基礎と応用」をテーマに、TOEICによく出る文法事項について解説していきます。
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