英語学習の中でも、特にTOEICで頻出の「分詞」は、理解しておくと文法問題でも長文読解でも大きな武器になります。今回は「分詞」について、現在分詞・過去分詞・分詞構文の基本から応用までをまとめてご紹介します。
■ 分詞とは?
分詞とは、動詞から派生して形容詞的に使われる語のことです。大きく分けて2つの種類があります。
現在分詞(〜ing形):能動的な意味「〜している」「〜する」
過去分詞(〜ed形など):受動的な意味「〜される」「〜された」
■ 現在分詞の使い方
① 進行形としての使用
現在分詞は、be動詞と組み合わせて進行形を作ります。
I am studying English now.
(私は今英語を勉強しています)
② 名詞の修飾
名詞の前後に置いて修飾します。
1語で修飾する場合 → 名詞の前に置く
Ex)There is a running dog.(走っている犬がいる)
2語以上で修飾する場合 → 名詞の後ろに置く
Ex)There is a dog running in the park.(公園で走っている犬がいる)
③ 分詞構文としての使用
分詞構文では、接続詞を使わずに2つの文をつなげます。
Because she felt very tired, she took a rest.
→ Feeling very tired, she took a rest.
ルール
- 分詞構文における主語と文の主語は一致する必要があります。
- 時制も揃えるのが原則です。
- 過去完了の内容を含める場合は「Having + 過去分詞」を用います。
Having lost his job, he started his own business.
(仕事を失ったので、彼は起業した)
■ 過去分詞の使い方
① 名詞の修飾
過去分詞は、名詞の後ろに置いて「〜された」という意味を加えます。
- Ex)There is a broken window.(壊れた窓がある)
- Ex)There is a window broken by the storm.(嵐によって壊された窓がある)
② 分詞構文(受動態)
受動態の分詞構文は、主語と過去分詞の間に「〜される」という関係があります。
Stared at by him, I felt uneasy.
(彼にじっと見られて、私は不安になった)
※もとの形は「Being stared at by him」の”Being”が省略されています。
■ 動名詞との違いに注意!
動名詞と現在分詞は形が同じ(〜ing)でも、役割が異なります。
- 動名詞:名詞としての働き > Using grammar properly is important.(文法を正しく使うことは重要だ)
- 現在分詞:形容詞や副詞としての働き > He saw a man walking down the street.(通りを歩いている男を見た)
重要:修飾語の種類に注意
- 動名詞は「副詞」に修飾される(動詞的役割)
- 現在分詞は「形容詞」に修飾される(形容詞的役割)
■ 分詞の見分け方のポイント
使われ方 | 意味 | 主語との関係 |
---|---|---|
現在分詞 | 〜している | 主語が動作をする |
過去分詞 | 〜される | 主語が動作を受ける |
動名詞 | 名詞として機能する | 文の主語や目的語になる |
■ まとめ
分詞は形が似ているため混乱しがちですが、使われる位置と主語との関係を意識すると理解が深まります。特にTOEICでは、文法問題・長文の中で頻繁に出題されるため、正確な知識を身につけておきましょう!
- 現在分詞:能動・進行の意味で「〜している」
- 過去分詞:受動・完了の意味で「〜された」
- 分詞構文:接続詞なしで文をつなぐ、省略が多いので慣れが必要
- 動名詞との違い:修飾のされ方と役割に注意
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