[英文法解説] 関係代名詞について

関係代名詞とは?

関係代名詞は、先行詞(修飾される名詞)を説明するために使われる代名詞です。日本語の「〜の」「〜な」などに相当し、英語では文を一つにまとめる役割を果たします。これにより、2つの文を1つにまとめて、情報を効率よく伝えることができます。

関係代名詞には、主格、目的格、所有格の3つの種類があります。文の中でどのように使うかによって、修飾する名詞の情報をさらに具体的に伝えることができます。

関係代名詞の種類と使い方

関係代名詞は、修飾する名詞の役割に応じて使い分けます。ここでは、主格、目的格、所有格に分けて説明します。

1. 主格(who / which / that)

主格の関係代名詞は、主語(S)を修飾する際に使います。

  • who:人を修飾する場合に使用されます。

例)The man who is standing over there is my teacher.
(あそこで立っている男性は私の先生です。)

  • which:物や事柄を修飾する場合に使います。

例)The book which you lent me is interesting.
(あなたが貸してくれた本は面白いです。)

  • that:人、物、事柄全てに使用できる万能な関係代名詞です。

例)The dog that is barking is my neighbor’s.
(吠えている犬は隣人のものです。)

2. 目的格(whom / which / that)

目的格の関係代名詞は、目的語(O)を修飾します。

  • whom:人を目的格で修飾する場合に使われますが、口語では「who」が使われることが多いです。

例)The person whom I met yesterday is very kind.
(昨日会った人はとても親切です。)

  • which:物や事柄を目的格で修飾します。

例)The car which I bought last year is very fast.
(去年買った車はとても速いです。)

  • that:目的格でも使用できます。口語では「that」の使用が好まれることが多いです。

例)The movie that we watched was excellent.
(私たちが観た映画は素晴らしかったです。)

3. 所有格(whose)

所有格の関係代名詞は、所有を表す場合に使用します。主に人や物の「所有」を表すために使われます。

  • whose:人や物の所有を示す関係代名詞です。

例)The girl whose bicycle is red is my sister.
(自転車が赤い女の子は私の妹です。)

4. 関係代名詞の省略

目的格の関係代名詞(whom, which, that)は、省略されることがあります。特に口語では、関係代名詞を省略することで、文がより簡潔でスムーズに感じられます。

省略前:The book that I read yesterday was amazing.
(私が昨日読んだ本は素晴らしかった。)

省略後:The book I read yesterday was amazing.
(私が昨日読んだ本は素晴らしかった。)

このように、目的格の関係代名詞(whom, which, that)は省略可能です。ただし、主格や所有格では省略できません。

関係代名詞の使い方に関する注意点

  • who と thatの違い
    • 「who」は人に対して使われるが、口語では「that」を使うことができます。形式的な文では「who」を使うことが好まれます。
      • 例)The teacher who is teaching us is very kind.(先生は優しい)
      • 例)The teacher that is teaching us is very kind.(先生は優しい)
  • which と thatの違い
    • 「which」は物や事柄に対して使いますが、「that」も同様に使えます。「that」はより一般的に使われることが多く、特に会話では好まれます。
      • 例)The book which I read was interesting.(その本は面白かった)
      • 例)The book that I read was interesting.(その本は面白かった)
  • 先行詞に対する制約
    • 「who」「whom」「that」「which」を使用する際、先行詞が人や物、事柄に合ったものかを確認することが重要です。関係代名詞の選び方が不適切だと、意味が通じなくなることがあります。

関係代名詞の使い方に関する表

主格目的格所有格
whowhomwhose
whichwhichwhose
どちらもthatthatwhose

関係代名詞の例

  1. 主格の例
    • The student who is sitting next to me is very intelligent.
      (私の隣に座っている学生はとても賢いです。)
  2. 目的格の例
    • The woman whom I met yesterday is my aunt.
      (昨日会った女性は私のおばです。)
  3. 所有格の例
    • The man whose car is parked outside is my boss.
      (外に車を停めている男性は私の上司です。)
  4. 省略の例
    • The book I borrowed from the library is amazing.
      (私が図書館から借りた本は素晴らしいです。)

まとめ

関係代名詞は、英語で複数の情報を1つの文にまとめるために使われる重要な文法です。主格、目的格、所有格の3つの使い方を覚え、文を組み立てる際に適切に使い分けることで、より複雑な情報を伝えることができます。また、省略可能な場合もあるため、使うシーンに応じた使い分けが求められます。関係代名詞をマスターすれば、英語の文をよりスムーズに理解し、表現することができるようになります。

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